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【森の図書室】食べて飲んでお喋りできる渋谷の秘密のブックカフェ【道玄坂】

図書室。

それは、“私語厳禁“の原則のもと、黙々と本を読み、勉強に集中する場所、、、。

では、ないんです。

渋谷には、そんなイメージを覆す、食べて飲んでお喋りができる最高の図書室が存在していることをご存じでしょうか。

森の図書室とは

森の図書室が入っているのは、道玄坂を登ったところにあるビルの3階。

店主の森さんの「いつか図書館を作りたい」という想いから、クラウドファンディングを通してオープンしたのだそう!

森の図書室は会員制(会費¥10,800/年,学生¥5,400/年)ですが、席料(¥500)を支払えば非会員でも利用できるシステムです。

入り口には鍵がかかっているのか、インターホンを押して中に入る仕様。

図書室でインターホンを押すとは稀有な体験です、、。

いったい何が待っているんでしょうか!?

がちゃり。

きゃ~~~!!!!

ドアが本棚~~~!!!!!!!

なんと、引き戸が本棚になっているかわいい仕掛けが待っていました!!!!

入り口からもう物語の中に没入しているかのような高揚感を味わってしまったのですが? マジ??

どきどきとともに中に入ってみると、待っていたのは本に囲まれてほっと一息つくことのできる居心地の良さ

ひとりでコーヒーを飲みながら読書に没頭している人もいれば、友人同士でおすすめの本について語り合っている人たちもちらほら。

席数は約60で、フリーWi-Fiフリー電源が完備されています通信環境ばっちりで、座って作業がしたいときにもちょうど良さそう。

渋谷にありがちなちょっと座って時間つぶしたいだけなのにどこもかしこもクソ混んでるせいで探してる間に待ち合わせ時間になってもうたやんけ帝国も、そろそろ解散の兆しが見えますね。

ちなみに蔵書は1万冊を超えているというのだから驚きです。

この小説、中学生の時めちゃくちゃ好きだった!」「あ、その作家だとこっちもよかったよ~」なんて会話にも花が咲きそう!

1万冊もあれば、先方がどんな小説をあげてきてもあ、友達がそれで泣いたって言ってたわ~!で逃げ切れそうなところもうれしいポイントですね。

本の世界に思いっきり浸っちゃう!

 

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こちらが食事のメニュー。

なんと森の図書室では、
本の中に登場する食事が楽しめちゃうんです!

シシリアンキス


まずは1杯目、江國香織『神様のボート』からシシリアンキス

ママはシシリアンキスというカクテルをのんでいた。カクテルをつくるのはパパの役目で、パパのつくるシシリアンキスは「倒れそうに甘くて病みつきになる味」だったそうだ。グラスの液体はとろりとした琥珀色で、「午後の戸外の飲み物として、あんなに幸福なものはない」らしい。氷が日ざしをうけてみずみずときらめくのだそうだ。

ママ~(;;)

小説の中のロマンを見事に再現した琥珀のカクテル。口当たりも甘くて、香りも最高!

するする飲んでしまいそうですが、「強いお酒ですので、」と店員さんがお水を一緒に出してくださるので、お酒に弱くても安心して”ママ”の気持ちを味わうことができますよ。

燻製ニシンの虚偽

続いてはアガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』より、燻製ニシンの虚偽

「ニシンの、虚偽??」と頭をひねりたくなりますが、
物語の重要なカギとなる童謡『10人の小さな兵隊さん』の歌詞に燻製ニシンが登場しています。

小さな兵隊さんが10人、ご飯を食べにいったら 1人がのどをつまらせて、残りは9人

小さな兵隊さんが9人、夜更かししたら 1人が寝ぼうして、残りは8人

(中略)

小さな兵隊さんが4人、海に出かけたら 1人がくん製ニシンにのまれて、残りは3人

(中略)

小さな兵隊さんが1人、あとに残されたら 自分で首をくくって、そして、誰もいなくなった

 

いや、コッワ。

この燻製ニシンに、”ミステリ作品において真犯人の正体から受けての注意をそらそうとする文学上の技法”としての燻製ニシンの虚偽という修辞法をかけたメニューというわけですね!

メニューを考えたお店の方の学のエグさに脱帽です。コッワ。

しかしこちらの”燻製ニシンの虚偽”は、ニシンの濃厚な味があとを引く、おつまみにぴったりな逸品! ぜひオーダーしてほしいです。

ラピュタトースト

こちらはジブリの大定番『天空の城ラピュタ』からラピュタトースト

映画の中では、朝ご飯を食べる前に襲われそうになり、パズーがシータを連れて、カバンに目玉焼きを入れて家を出たあとのシーンに登場するグルメですね。
洞窟の中、パズーとシータはひとつの卵焼きをはんぶんこして食パンに乗せ、ぱくり!

ピクルスとポテトチップスもついてくるので、「ラピュタごっこしよ!」ではんぶんこしてもお得な一皿です。

ジンリッキー

2杯目もいこうということでF・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』に登場するジンリッキーをチョイス。

心惜しそうに後ろをちらりと振り返りながらも、しつけのいい子供らしく、乳母に手を引かれて部屋を退出した。それとちょうど入れ違いに、トムがジン・リッキーのグラスを四つ持って戻ってきた。グラスの中には氷がたっぷり入って、からからという気持ちの良い音を立てていた。

ジンリッキーは、ジンに炭酸水とライム果汁をミックスしたカクテル。

作中では、主人公ギャッツビーとデイジーの恋のキューピッドとしての役割を果たしたこのカクテル。一口飲めばライムのさわやかさが喉いっぱいに広がり、オトナの気分を味わえちゃいます。

ちなみに飲み放題は、2時間食事6品付きで税込み¥4,000のハイコスパ!

本好きもそうでない人も楽しめる仕掛けがいっぱい!


こちらは、おみくじボックスを引いて出てきたコースター。

なんと、おすすめの物語とそのあらすじが書かれています!

「まずどの本から手に取ったらいいの?」なんて迷っちゃうときには、このコースターにある本から手に取ってみるのもいいですね。

ちなみにコースターは全24種類あるそう! 全種類制覇を狙うのも、通い甲斐がありますね。

ちなみに森の図書室のコンセプトは、”人と本がつながる場所“。

お店を訪れるのは本が大好きな読書家ばかりではないそう。

「本を読みたいけど、何から読んだらいいのかわかんないのだが><」という人も手に取りやすいよう、あえて本をランダムに配置しているのだとか!

確かに、学校の図書館のように”ミステリー”や”世界文学”などジャンルで分かれているわけでも、作者の名前順に整理されているわけでもないみたい。

普段読まないジャンルの本との新たな出会いがありそうですよね! 素敵です。

「森の図書室」のインフォメーション

 

店名森の図書室
住所〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3F
営業時間平日 12:00 – 17:00 / 18:00 – 24:00

土日祝 12:00 – 24:00

電話番号03-6455-0629
チャージ 席料 500円
支払いカード可
ホームページhttps://morinotosyoshitsu.com/

 

渋谷でゆっくり本を楽しむなら「森の図書室」へ!

平日は夜の24時まで営業しているので、いわゆる”図書室”が閉まってしまったあとでも気軽に足を運ぶことができますね。

本に出てくる食事を楽しみながら好きな本について語り合い、また新しい本に出会うことのできる素敵スポットです。

ひとりでもカップルでも友達同士でも、どのシーンも鮮やかに彩ってくれること間違いなし。ぜひチェックしてみてくださいね!

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ちよこ
コーヒーと明太子を愛する圧倒的シティーガール。 口癖は「知らんけど」